管理会計論

設備投資の経済性計算 (2020年10月7日・管理会計論)

短答式試験まで 227 日

論文式試験まで 316 日

戦略的意思決定の概要

戦略的意思決定とは

  • 経営の基本構造の変革を伴う随時的な意思決定
  • 資本予算としての検討

設備投資意思決定の特徴

  • 貨幣の時間価値を考慮する必要がある

貨幣の時間価値

  • 将来価値の計算:利殖係数
  • 現在価値の計算:現価係数、年金原価係数

資本コスト率

  • 必要最低限の利益率、切捨率
  • 調達源泉別コスト
    • 他人資本コスト:借入金利息、社債利息
    • 自己資本コスト:配当金、株価の値上がり
  • 加重平均資本コスト率(WACC)= \frac{E}{D+E}K_{e} + \frac{D}{D+E}K_{d}

プロジェクトの評価方法

評価方法の種類

  • 正味現在価値法
  • 現在価値指数法
  • 内部利益率法
  • 回収期間法
  • 投下資本利益率法

正味現在価値法(NPV)

  • 正味現在価値=年々のCFの現在価値合計ー投資額の現在価値合計
  • 独立投資案:正味現在価値がプラスであれば採用
  • 相互排他的投資案の順位付けを行う場合:正味現在価値の大きい方を有利とする

現在価値指数法(収益性指数法)

  • 現在価値指数 = \frac{年年のCFの現在価値合計額}{投資額の現在価値合計} * 100
  • 独立投資案:現在価値指数が100%超であれば採用(NPV法と結果は同じ)
  • 相互排他的投資案の順位付けを行う場合:現在価値指数の大きい方を有利とする(NPV法と結果が異なる場合がある)

内部利益率法(IRR)

  • 投資額の現在価値=年々のCFの現在価値合計
  • 独立投資案:内部利益率が資本コスト率超であれば採用
  • 相互排他的投資案の順位付けを行う場合:内部利益率が大きい方を有利とする

(単純)回収期間法

  • 回収期間 = \frac{当初の投資額}{年々のCFの平均値}
  • 独立投資案:回収期間が目標値よりも短ければ採用(明確な判断基準なし)
  • 相互排他的投資案の順位付けを行う場合:回収期間が短い法を有利とする
  • 割引回収期間法

投下資本利益率法

  • 投下資本利益率 = \frac{年平均利益}{平均投資額} * 100
  • 年平均利益 = \frac{年々のCFの合計 - 設備の要償却額}{耐用年数}
  • 平均投資額 = ( 投資額 + 残存価額 ) \div 2
  • 独立投資案:投下資本利益率が目標よりも高ければ採用(明確な判断基準なし)
  • 相互排他的投資案の順位付けを行う場合:投下資本利益率が高い方を有利とする

正味現在価値法と現在価値指数法の比較

  • 資金調達に制約があるとき:現在価値指数法が適している
  • 資金調達に制約がないとき:正味現在価値法が優れている

予想される問題

  • 加重平均資本コスト率の算定
  • プロジェクトの評価方法(正味現在価値法・内部利益率法・回収期間法

今日やったこと

  • 管理会計論の設備投資の経済性計算の論点
  • 管理会計論の答案練習
  • 管理会計論の練習問題
  • 財務会計論の復習

明日やること

  • 管理会計論の続きの論点
  • 財務会計論(理論)の続きの論点