管理会計論

直接原価計算その2・短期利益計画 (2020年9月26日・管理会計論)

短答式試験まで 238 日

論文式試験まで 327 日

直接原価計算

管理技法による固定費の分類

  • アクティビティ・コスト(変動費)とキャパシティ・コスト固定費
  • コミテッド・コスト(管理不能費、例:減価償却費とマネジド・コスト(管理可能費)
  • ポリシー・コスト(例:広告宣伝費とオペレーティング・コスト(例:監督所給料

管理会計と財務会計の比較

財務会計 管理会計
利用者 外部利害関係者 内部経営管理者
アウトプット情報① 過去情報 過去情報+未来情報
アウトプット情報② 財務的情報 財務的情報+非財務的情報
要求される情報の性質 正確性公平性検証可能性 有用性
要求ペース 四半期半年1年 タイムリー
会計実体 一企業、一企業集団 部門別、責任単位別、製品別、プロジェクト別

短期利益計画総論(短期利益計画)

利益計画のプロセス

  • 一年間についての計画を予算として制度化
  • 利益額・利益率の設定
  • 大綱的利益計画の設定(CVP分析)
  • 直接原価計算の方が適している

原価予測

原価予測の方法

  • 統計的データに基づく方法
    • 勘定科目精査法費目別精査法
    • 高低点法
    • スキャッター・チャート法
    • 最小自乗法回帰分析法
  • IE法:未来予測であり、新製品に適している

正確性

  1. 最小自乗法
  2. スキャッター・チャート法
  3. 高低点法

線形原価関数の妥当性

  • あくまでも正常操業圏の範囲内の予測値である

CVP分析

目的

  • 短期利益計画

CVP分析の一般的仮定

  1. 販売価格は営業量に関係なく一定
  2. 原価は変動費と固定費に分類され、変動費単価と固定費総額は営業量に関係なく一定
  3. 複数製品を扱う場合のセールス・ミックスは営業量に関係なく一定
  4. 生産量と販売量は等しい(全部原価計算のとき)

CVP分析の限界

  1. 価格の需要弾力性が無視されている
  2. すべての原価が変動費と固定費に分類されるわけではない
  3. すべての製品の売上高が同じ割合で増減するわけではない
  4. 生産量と販売量は通常異なる
  5. 各種の制約条件をモデルに組み込んでいない
  6. 不確実性をモデルに組み込んでいない

CVP分析に必要な用語

  • 貢献利益
  • 貢献利益率と変動費率
  • 損益分岐点
  • 目標営業利益目標営業利益率)達成点
  • 安全余裕率と損益分岐点比率
  • 経営レバレッジ係数

その他の論点

  • 景気や製品ライフサイクルの段階と変動費の固定費化
  • 製品の外注化

予想される問題

  • 原価予測の方法
  • 損益分岐点の算定
  • 目標営業利益(目標営業利益率)達成点の算定
  • 安全余裕率と損益分岐点比率の算定
  • 経営レバレッジ係数の算定

今日やったこと

  • 管理会計論の答案練習
  • 財務会計論(理論)のまとめ
  • 管理会計論の短期利益計画の論点
  • 管理会計論の計算問題

明日やること

  • 管理会計論の続きの論点
  • 財務会計論(計算)の事業分離の復習
  • 財務会計論(理論)の続きの論点