管理会計論

標準原価計算 (2020年9月16日・管理会計論)

短答式試験まで 248 日

論文式試験まで 337 日

実際原価計算と標準原価計算

実際原価計算

  • 製品の実際原価を計算
  • 実際原価をもって有機的に結合

標準原価計算

  • 製品の標準原価を計算
  • 標準原価をもって有機的に結合

違い

  • 消費量:
    • 実際原価:消費量は必ず実際消費量
    • 標準原価:消費量は必ず標準消費量
  • 原価能率の良否判定:
    • 実際原価:実際消費量には原価の不能率が入り原価能率の良否の判定が相対的になってしまう
    • 標準原価:原価能率の良否の判定が可能
  • 計算速度
    • 実際原価:転がし計算を行うので、記帳が複雑で計算が遅延する
    • 標準原価:記帳が著しく簡略化し、迅速な記帳が可能

標準原価差異の分析

直接材料費差異

  1. 当月投入量を求める
  2. 標準消費量を求める
  3. 数量差異を求める
  4. 価格差異を求める

間接材料費差異

  1. 当月投入量を求める
  2. 標準消費量を求める
  3. 数量差異を求める
  4. 価格差異を求める

製造間接費差異

  • 固定予算
  • 公式法変動予算
    • 四分法
    • 三分法実際時間基準
    • 三分法標準時間基準
    • 二分法
  • 実査法変動予算
    • 三分法実際時間基準
    • 三分法標準時間基準

2つの三分法の比較

  • 実際時間基準:設備管理に適している(操業度重視)
  • 標準時間基準:原価管理に適している(能率差異重視)

混合差異の取り扱い

  • 価格差異に含めて計算するのが通常
  • 理由:一般に管理可能とされる数量差異の評価に当たっては、管理不能な価格変動の影響を排除すべきと考えられるから

原価差異の把握と勘定記入

原価差異の把握方法

  • インプット法
    • 把握時点:投入時点
    • メリット:早期に詳細な差異情報を入手可能
    • デメリット:計算・記帳事務が煩雑
    • 生産形態:個別生産(ロット別個別原価計算)
  • アウトプット法
    • 把握時点:期末
    • メリット:計算・記帳事務が少ない
    • デメリット:差異情報が概括的、入手が遅延
    • 生産形態:総合原価計算(連続生産)

インプット法による原価差異の把握可能性

  • 把握可能:
    • 直接材料費:受入価格差異数量差異
    • 直接労務費:作業時間差異
    • 製造間接費差異:能率差異
  • 把握不能→アウトプット法により算定(期末まで判明しない)
    • 直接材料費:消費価格差異
    • 直接労務費:賃率差異
    • 製造間接費差異:予算差異、操業度差異

勘定記入の方法

  • シングル・プラン:仕掛品の借方に標準原価を記入。標準原価差異は各原価要素勘定に記入
  • パーシャル・プラン:仕掛品の借方に実際原価を記入。標準原価差異は仕掛品勘定に記入
  • 修正パーシャル・プラン:仕掛品の貸方に「標準単価と実際消費量の積」を記入。価格差異・賃率差異は各原価要素勘定に記入。数量差異・作業時間差異は仕掛品勘定に記入。

原価差異の把握方法と勘定記入の関係

  • インプット法→シングル・プラン
  • アウトプット法→パーシャル・プラン

予想される問題

  • 金融商品の発生・消滅の認識
  • 支配が他に移転する条件
  • 財務構成要素アプローチ、リスク経済価値アプローチ

今日やったこと

  • 管理会計論の標準原価計算の論点
  • 管理会計論の標準原価計算の練習問題
  • 財務会計論(計算)の有価証券・税効果会計の復習

明日やること

  • 財務会計論(理論)の金融商品の論点の続き
  • 財務会計論(計算)の事業分離の復習