管理会計論

追加材料・工程別総合原価計算 (2020年9月11日・管理会計論)

短答式試験まで 253 日

論文式試験まで 342 日

追加材料の投入によって製品数量が増加するケース(追加材料)

基本方針

  • 材料別に増量割合を見積もり、生産データを分割
  • 追加材料にボックスを作る
  • 非度外視法の場合:正常仕損費の負担割合は、発生点における実在量比で按分する(増量後の割合であることもある)

定点投入の場合

  • 増量割合は常に一定

平均的投入の場合

  • 増量割合は、進捗度合いにより異なる(月初仕掛品・完成品・正常仕損・月末仕掛品で分割割合が異なる)

工程別総合原価計算の概要

工程別総合原価計算の目的

  • 正確な製品原価計算
  • 原価管理・責任会計

工程別総合原価計算の種類

  • 累加法
  • 非累加法

累加法(工程別総合原価計算)

累加法の計算方法

  • 前工程費を、次工程勘定において始点投入材料と同様に計算する

会計処理

  • 原則:実際原価による計算
  • 補足:工程完了入庫品・半製品がある場合
    • 利点:工程間の繋がりを緩め、フレキシブルな対応を行うことができる
  • 例外:予定振替価格予定原価
    • メリット:計算の迅速化、原価管理・責任会計
    • 正常市価を用いることもある

非類加法(工程別総合原価計算)

非累加法とは

  • 工程完成品原価を次工程に振り替えることなく、最終完成品や工程仕掛品に含まれる各工程費を直接計算する方法

非累加法の種類

  • 通常計算方式の非累加法(純粋非類加法)
  • 改正計算方式の非累加法(修正非類加法)

非累加法のメリット・デメリット

  • メリット:
    • 標準原価計算への移行準備
    • 原価管理・責任会計
    • 計算の迅速化
  • デメリット:
    • 計算の複雑さ
    • 原価管理の追求

加工費工程別総合原価計算(加工費法)

計算方法

  • 加工費については累加法原料費については工程別計算をしない方法

加工費累加法の適用条件(2つ)

  • 形式的要件:原料がすべて最初の工程の始点で投入される
  • 実質的要件:歩留率が高い(減損率が低い)か、減損の発生状況が毎月ほぼ一定

加工費工程別総合原価計算の位置づけ

  • 全原価要素工程別総合原価計算の簡便法
  • 直接材料費と加工費を区別して計算する方法

予想される問題

  • 追加材料によって生産量が増加するケース(定点・平均的)
  • 工程別総合原価計算の累加法の問題
  • 工程別総合原価計算の修正非累加法の問題
  • 加工工程別総合原価計算の問題

今日やったこと

  • 管理会計論の追加材料・工程別総合原価計算の論点
  • 管理会計論の追加材料・工程別総合原価計算の練習問題
  • 財務会計論(理論)の連結会計の論点

明日やること

  • 管理会計論の答案練習
  • 財務会計論(理論)の連結会計の論点の続き
  • 管理会計論の組別総合原価計算の論点