短答式試験まで 286 日
論文式試験まで 375 日
目次
組替調整(包括利益)
組替調整とは
- その他の包括利益の内訳を示す
- 評価損益によって生じたその他の包括利益であったのか、売却によって生じたその他の包括利益であったのか注記する
作り方(その他有価証券評価差額金の場合)
- その他の包括利益を求める
- 税引前の額に割り戻す
- 売却損益を組替調整額に入れる(符号は逆。利益の場合はマイナス、損失の場合はプラス)
- 差額を当期発生額とする
自己新株予約権(純資産)
ポイント
- 自己新株予約権は損益取引(自己株式は資本取引)。よって、
- 取得時の付随費用も含める
- 消却時・処分時の差額はP/Lに計上する
表示
- 新株予約権の控除項目
- 直接控除する
減損
- 自己新株予約権は、時価評価はしないが、減損処理だけする
- 対応する新株予約権の帳簿価額を限度として、減損処理を行う(帳簿価額を下回ったら消却すればよいから)
処分しない(消却する)と認められた新株予約権
- さっさと当期の損益に計上する
- つまり、損益計上を処分時まで待たない
消却時
- 新株予約権 XXX / 自己新株予約権 XXX
自己新株予約権消却益 XXX - 新株予約権 XXX / 自己新株予約権 XXX
自己新株予約権消却損 XXX
処分時
- 現金預金 XXX / 自己新株予約権 XXX
自己新株予約権処分益 XXX - 現金預金 XXX / 自己新株予約権 XXX
自己新株予約権処分損 XXX
新株予約権の取得者側の処理(純資産)
- 有価証券として処理する。よって、
- 決算時:時価評価する
- 権利行使時(売買目的有価証券):行使時の時価で振り替え、損益を計上
- 権利行使時(その他有価証券):帳簿価額で振り替え
- 権利行使期間終了時:「新株予約権不行使損」勘定で処理
株主資本等変動計算書(純資産)
株主変動資本以外の変動事由の内訳を示す場合
- 解き方:包括利益の組替調整と同じ
- 注意:表示される額は、税効果適用後である。(包括利益の場合は、適用前だった)
現物出資(純資産)
- 時価で計上
- 資産 XXX / 資本金 XXX
為替予約の独立処理(外貨建取引)
考え方
- 為替予約をデリバティブ取引で処理する
- 毎期損益が計上されるので、ヘッジ会計を行う必要はない
外貨建取引のその他の論点(外貨建取引)
外貨建社債
- 外貨建ての満期保有目的の債券の発行者側の処理
- 発行時:HR
- 決算時
- 償却原価法:AR
- 為替差損益:CR
外貨建新株予約権
- 発行時:HR
- 権利行使時:分けて考える
- 新株予約権:HR
- 現金預金:CR
外貨建新株予約権付社債
- 決算時:CR換算して、為替差損益を計上
- 権利行使時:換算差額は為替差損益に計上
- 固定レート:固定レートが出てきた場合、固定レートをもとに発行株数を計算
在外支店
考え方
外貨建取引と同じように解けばよい
換算手順
- 支店B/Sの項目を円に換算
- 本店勘定(本店の支店勘定と同額とする)を支店B/Sに追加
- 支店B/S上の差額を当期純損益とする
- 支店P/Lの項目を円に換算
- 支店B/S上でもとめた当期純損益をP/Lにもってくる。ズレを為替差損益とする。
売上原価および商品評価損
- 売上原価=期首商品棚卸高(HR)+当期商品仕入高(HR or AR)-期末商品仕入高(HR)
- 棚卸資産の商品評価損:商品評価損がある場合のみ、棚卸資産はCRで換算
予想される問題
- 包括利益計算書の組替調整の問題
- 株主資本等変動計算書の問題
- 為替予約の独立処理の問題
今日やったこと
- 包括利益の組替調整の論点
- 純資産の細かい論点
- 外貨建取引の細かい論点
- 在外支店の論点
- 練習問題
明日やること
- 連結における退職給付会計の論点
- 答案練習