短答式試験まで 232 日
論文式試験まで 321 日
目次
資金管理総論
資金管理の目的
- 黒字倒産などを防ぐために、支払能力を維持する
- 支払能力を過度に高めることは、収益性を犠牲にすることに繋がるため、短期的バランスを考えることが重要
資金管理における回転期間
- 棚卸資産回転期間(売上原価)
- 売上債権回転期間(売上高又は回収高)
- 仕入債務回転期間(仕入高又は支払高又は売上原価)
オペレーティング・サイクルとキャッシュ・コンバージョン・サイクル
- オペレーティング・サイクル:棚卸資産回転期間+売上債権回転期間
- キャッシュ・コンバージョン・サイクル:オペレーティング・サイクルー仕入債務回転期間
- 通常の営業活動ではキャッシュ・コンバージョン・サイクルはプラスとなる(小売業などはマイナスの場合もあり)
- キャッシュ・コンバージョン・サイクルは可能な限り短縮するのが望ましい(機会原価が発生しているから)
- 短縮方法:棚卸資産回転期間、売上債権回転期間の短縮。仕入債務回転期間の延長
- オペレーティング・サイクルが短縮すると、資本回転率が上昇し、売上高利益率を一定とすると、資本回転率が向上する。よって、オペレーティング・サイクルの短縮は、支払能力の向上だけでなく、収益性の向上にも資する。
回転差資金
- 仕入債務回転期間と売上債権回転期間の差から生じる資金
- 仕入債務回転期間>売上債権回転期間:支払猶予
- 仕入債務回転期間<売上債権回転期間:未回収
運転資金とは
- 営業活動に投下された資金
- 運転資金=棚卸資産+売上債権ー仕入債務+(手許現金預金)
売上高の増加が運転資金にもたらす影響
- キャッシュ・コンバージョン・サイクルがプラスのとき:運転資金の需要増加
- キャッシュ・コンバージョン・サイクルがマイナスのとき:資金余裕の増加
現金資金の保有水準の決定
- 保守的アプローチ:安全性を優先
- 積極的アプローチ:収益性を優先
- 両者の中間のアプローチが妥当
資金予算の編成
- 予算編成において、現金の残高を求める問題
- 非製造業における資金予算の編成
- 直接法
- 間接法(こっちの方が速い)
- 製造業における資金予算の編成(非製造業の項目に加えて加工費を考慮する必要があるので、短答では捨てる)
- 直接法
- 間接法
資金計算表
資金計算表の作成方法
- 直接法
- 間接法
資金精算表の種類
資金繰り表 | 資金運用表 | 資金移動表 | C/F計算書 | |
---|---|---|---|---|
作成者 | 企業 | 外部者 | 外部者 | 企業 |
使用データ | 内部資料 | 財務諸表 | 財務諸表 | 内部資料 |
作成方法 | 直接法 | 間接法 | 間接法 | 直接法 |
対象期間 | 週、半月、月 | 通常1年 | 通常1年 | 1年・半期 |
資金繰り表
- 短期の資金管理
- 現金収支予算表(計画)
資金運用表
- 主に運転資金の管理
- 固定資金の剰余で運転資金の不足を補い、さらには借入を返済できるような状態が望ましい
- 固定資金(長期)、運転資金(短期)、財務資金に分けて計算
資金移動表
- 経常収支を把握
キャッシュ・フロー計算書
- 企業のライフサイクル:創世期、成長期、成熟期、衰退期の変化
- ファブレス経営では、投資CFは比較的少なくなる
- 企業買収等は、CFを大きく変動させる
予想される問題
- オペレーティング・サイクルとキャッシュ・コンバージョン・サイクルを求める問題
- 回転期間の算定と運転資金の算定の問題
- 資金予算の編成の問題
- 資金繰り表の作成問題
今日やったこと
- 管理会計論の続きの資金管理とキャッシュ・フロー管理の論点
- 財務会計論(理論)の復習
- 財務会計論(理論)の答案練習
- 財務会計論(理論)のキャッシュ・フローの論点
明日やること
- 管理会計論の続きの論点
- 財務会計論(計算)のキャッシュ・フロー計算書の復習
- 管理会計論の練習問題
- 財務会計論(理論)の復習