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目次
第 3 次集計(部門別計算)
第 3 次集計とは
- 製造部門費を各製品に配賦すること
- 原則:予定配賦、例外:実際配賦
- 配賦方法:製造間接費の予定配賦(単純個別原価計算)と同様
補助部門費の配布方法(2 次集計)(部門別計算)
補助部門費の配布方法の種類
- 補助部門費の配布方法には4 通りの方法がある
- 1.単一基準配賦法・実際配賦
- 2.単一基準配賦法・予定配賦
- 3.複数基準配賦法・実際配賦
- 4.複数基準配賦法・予定配賦
- 結論:一番良い方法は複数基準配賦法・予定配賦である
単一基準配賦法と複数基準配賦法
- 単一基準配賦法:補助部門の固定費と変動費を区別せず、全て変動費とみなして配賦
- デメリット:固定費を変動費のごとく擬制して配賦することになるので、固定費の配賦額が、他の関係消費部門の実際用役消費額の多寡の影響を受ける
- 複数基準配賦法:補助部門の変動費は用役消費量、固定費は用役消費能力で配賦
実際配賦と予定配賦
- 実際配賦:補助部門を製造部門に実際配賦する。(補助部門において配賦差異は発生しない)
- デメリット:補助部門における原価管理活動の良否が関係消費部門への配賦額に混入してしまう。(補助部門の原価管理ができない)
- 予定配賦:補助部門を製造部門に予定配賦する。(補助部門において配賦差異が発生する)
まとめ
単一・実際 | 複数・実際 | 単一・予定 | 複数・予定 | |
---|---|---|---|---|
他部門の用役消費量の多寡の影響(単一基準による影響) | ☓ | ○ | ○ | ○ |
補助部門の原価管理活動の良否(予算差異)の影響(実際配賦による影響) | ☓ | ☓ | ○ | ○ |
補助部門に操業度差異の発生 | ー | ー | ☓ | ○ |
- 補助部門に操業度差異の発生:単一・予定のとき、本来製造部門に負担させるべき操業度差異が補助部門に発生してしまう。
- 補足:そもそも、補助部門の操業度は製造部門の影響を受けて変動するので補助部門に操業度の操作権はない。したがって補助部門に操業度差異が生じるのはおかしい。逆にいえば、補助部門の操業度差異は製造部門に適切な基準を用いて配賦すべきである。これを行っているのが複数基準配賦法である。
- 複数基準配賦法・予定配賦が一番よい方法である。
- 2次集計の配賦方法全パターンまとめ:4×2×2=16パターン
- 補助部門の製造部門への振り分け方:直接配賦法・階梯式配賦法・相互配賦法(簡便法)・相互配賦法(純粋法)
- 補助部門の固定費の扱い:単一基準配賦法・複数基準配賦法
- 予定と実際:予定配賦法・実際配賦法
予想される問題
- 部門別計算の第2次集計(複数基準配賦法・予定配賦)
今日やったこと
- 管理会計論の部門別計算の続きの論点
- 財務会計論(計算)の復習
- 練習問題
明日やること
- 管理会計論の部門別計算の続きの論点
- 財務会計論(計算)の復習
- 財務会計論(理論)の復習