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目次
単純総合原価計算における正常仕損・正常減損
非度外視法において、通過数量比で按分する場合
- 正常減損費の按分に月初仕掛の数量も加味する
正常な仕損が複数発生した場合
- 定点発生+定点発生:進捗度の小さい順に負担計算をしていく
- 定点発生+平均的発生:平均的発生の減損には、定点発生の仕損費を負担させない
度外視法・非度外視法の比較
- 非度外視法の方が正確
- 負担割合を考慮しているから
- 非度外視法は、製品原価計算・原価管理・経営意思決定の3点から度外視法より優れている
負担関係と負担割合
負担関係 | 負担割合 | |
---|---|---|
簡便法の度外視法 | ☓ | ☓ |
進捗度加味度外視法 | ○ | ☓ |
非度外視法 | ○ | ○ |
計算結果の違い
度外視法・簡便法 | 進捗度加味度外視法 | 非度外視法 | 非度外視法と度外視法簡便法の計算結果 | |
---|---|---|---|---|
始点発生 | 両者負担 直材→実在量比 加工費→なし |
両者負担 直材→実在量比 加工費→なし |
両者負担 直材→実在量比 加工費→なし |
一致 |
仕損>月末 | 両者負担 直材→実在量比 加工費→加工換算量比 |
完成品のみ負担 | 完成品のみ負担 | 不一致(進捗度加味と非度外視法は一致) |
仕損≦月末 | 両者負担 直材→実在量比 加工費→加工換算量比 |
両者負担 直材→実在量比 加工費→加工換算量比 |
両者負担 直材→実在量比 加工費→実在量比 |
不一致 |
平均発生 | 両者負担 直材→実在量比 加工費→加工換算量比 |
両者負担 直材→実在量比 加工費→加工換算量比 |
両者負担 直材→加工換算量比 加工費→加工換算量比 |
不一致 |
終点発生 | 完成品のみ負担 | 完成品のみ負担 | 完成品のみ負担 | 一致 |
副産物・作業屑
- 結論:加工費進捗度を加味した度外視法と同様の処理になる
- 方法①:主産物の総合原価から控除する方法
- 方法②:売却して得た収入を原価計算外の収益とする方法(資産計上する)
材料の平均的投入
- 材料費を加工換算量に基づいて按分する
減損率が安定しているとき
- 基本的に非度外視法を適用
- 考え方:完成品と月末仕掛品別々で減損を認識する
仕損・減損の発生地点と検査地点
- 仕損が平均的に発生しているが、検査地点が終点の場合:仕損した商品についても、加工が行われてしまうので、加工進捗度100%とみなす
- 減損が平均的に発生しているが、数量把握が終点の場合:減損分に加工は行われないので、加工進捗度が50%とみなす
純粋先入先出法
- 月初仕掛品からの完成品と当月着手分からの完成品の原価を分けて管理する方法
- 利点:原価管理に有用な情報を提供できる
- 修正先入先出法との違い:完成品の内訳を示すか否か
- 注意点:加工費の計算において、当月投入量を月初仕掛品にも按分するので注意
予想される問題
- 単純総合原価計算における正常仕損費・正常減損費の計算(副産物・平均的投入・減損率の安定・純粋先入先出法)
- 単純総合原価計算における正常仕損費・正常減損費の理論(度外視法と非度外視法の比較・発生地点と検査地点)
今日やったこと
- 管理会計論の単純総合原価計算の仕損・減損の論点の続き
- 管理会計論の単純総合原価計算の仕損・減損の練習問題
- 管理会計論の復習
明日やること
- 財務計算の復習(事業分離・ストックオプション)
- 管理会計論の練習問題(単純総合原価計算の諸論点)
- 財務会計論(理論)の続きの論点