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目次
財効果会計における損金不算入額の具体例(税効果会計)
損金算入限度超過額とは
- 会計上費用計上したが、税法上損金と認められない当該超過額のこと
- 損金算入限度超過額=会計上の費用計上額ー税法上の損金計上額
貸倒引当金繰入
- 貸倒引当金繰入は、税法上の繰入限度額が定められている
- 損金不算入額=損金算入限度超過額=会計上の貸倒引当金繰入ー税法上の貸倒引当金繰入
減価償却費
- 有形固定資産には、税法上の法定耐用年数が定められている
- 損金不算入額=損金算入限度超過額=会計上の減価償却費ー税法上の減価償却費
退職給付引当金
- 会計上は発生主義で費用認識
- 税法上は現金主義で損金認識
- 退職給付引当金の今期計上額=将来減算一時差異の発生
- 退職給付引当金の今期減少額=将来減算一時差異の解消
未払事業税
- 会計上は今期分の税額を費用に認識
- 税法上は今期支払の、前期分税額を損金に認識
- 当期末の未払事業税=将来減算一時差異の発生
- 前期末の未払事業税=将来減算一時差異の解消
税効果会計の解法(税効果会計)
- 聞かれるもの:P/L の法人税等調整額と、B/S の繰延税金資産 or 負債
- 1.期首の一時差異を求める
- 2.期末の一時差異を求める
- 3.税率を乗じて、期首・期末の繰延税金資産 or 負債を求める
- 4.差額が法人税等調整額
外貨建取引を換算する理由(外貨建取引)
数値に加法性を付与するため
直物為替相場(Spot Rate = SR)の分類(外貨建取引)
略称 | 英名 | 意味 |
---|---|---|
HR | Historical Rate | 取引時・発生時 |
CR | Current Rate | 決算時 |
AR | Average Rate | 期中平均相場 |
外貨建て取引の会計処理(外貨建取引)
取引発生時の会計処理
- 原則:取引発生時のHRにより円換算して仕訳
- 前払金及び前受金:金銭授受時のHRにより円換算して仕訳
決済時の会計処理
- 決算を挟まない場合:取引発生時のHRと決済時のHRの差額を為替差損益として処理
- 決算を挟む場合:決算時のCRと決済時のHRの差額を為替差損益として処理
決算時の会計処理
- 外国通貨及び外貨建金銭債権債務に適用
- 取引発生時のHRと決算時のCRの差額を為替差損益として処理
- 例外:前払金・前受金は行わない(金銭の授受完了済だから)
- 注意:決算整理仕訳で、前払費用・前受収益は、HRにより繰り延べる(金銭の授受完了済だから)
- 為替差損益はP/L上に営業外損益の純額を表示する
為替予約等(外貨建取引)
直物為替相場と先物為替相場
- 直物為替相場(Spot Rate=SR):現在時点での為替相場
- 先物為替相場(Forward rate=FR):将来の一時点における為替相場
為替予約で使用する勘定科目と財務諸表での表示
- 「為替差損益」勘定を使用
- 直直差額
- 直先差額
- 直直差額及び直先差額の当期分:P/Lに「為替差損益」の名称で純額を表示
- 直先差額のうち翌期以降1年以内:B/Sの流動資産・流動負債に「前払費用」「前受収益」の名称で計上
- 直先差額のうち翌期以降1年超:B/Sの固定資産・固定負債に「長期前払費用」「長期前受収益」の名称で計上
為替予約における4パターンの振当処理
- 取引発生以前に為替予約をした非資金取引
- 取引発生以前に為替予約をした資金取引
- 取引発生後に為替予約をした非資金取引
- 取引発生後に為替予約をした資金取引
予想される問題
- それぞれの調整項目で一時差異を計算してから、税効果会計をする問題
- 外貨建取引単独の問題は少なそう。外貨建取引を普通の論点に織り交ぜて、難易度をあげてくる
- 為替予約の振当処理における期中及び決算仕訳(4パターン)
今日やったこと
- 税効果会計における損金不算入の論点4つ
- 外貨建取引の基本の論点
- 為替予約の振当処理の論点
- 各練習問題
明日やること
- 社債の論点
- 社債の練習問題