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目次
直接原価計算とは(直接原価計算)
直接原価計算
- 直接原価計算とは、原価を変動費と固定費に分けて考える原価計算のこと
- 個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算とは全く別
CVP分析(直接原価計算)
CVP分析とは
- C=Cost、V=Volume、P=Profit
- 翌年の予算を決めるとき、新しい事業を行うときに利用される。
CVP分析に関する用語
- 損益分岐点:利益が0円になる点のこと。
- 損益分岐点売上高:損益分岐点における売上高。
CVP分析の方法
売上ー変動費ー固定費=利益
- この1次式を解いてあげればよい
損益分岐点における売上高の計算方法
- CVP分析において、利益が0になる点を解いてあげる
- 売上@100/個、変動費@20/個、固定費800円の場合
100x-20x-800=0\\ 80x = 800\\ x=10\\ \therefore 売上高=100x=1,000
目標の営業利益を達成するための売上高を計算する
- CVP分析において、利益が営業利益の目標になる点を解いてあげる
- 売上@100/個、変動費@20/個、固定費800円、営業利益の目標が1,600円の場合
100x-20x-800=1,600\\ 80x = 2,400\\ x=30\\ \therefore 売上高=100x=3,000
目標の営業利益率が出てくる場合の計算
- CVP分析の式と、営業利益率の式を連立して解いてあげる
営業利益率=\frac{営業利益}{売上高}✖100
- 売上@100/個、変動費@20/個、固定費900円、営業利益率50%の場合
\begin{cases} 100x-20x-900=y\\ 50=\frac{y}{100x}✖100 \end{cases}\\ \therefore 80x-900=50x\\ 30x=900\\ x=30
販売費、一般管理費が出てくる場合の計算
- 変動費=変動製造原価+変動販売費
- 固定費=固定製造原価+固定販売費+一般管理費
販売単価がわからない場合
- 変動費が売上高に比例することを利用して計算
売上高変動率=\frac{変動費}{売上高}✖100
- 売上高10,000円、変動費6,000円、固定費3,600円だった場合の損益分岐点
売上高変動率=\frac{6,000}{10,000}=0.6\\ 0.6x-3,600=0\\ x=6,000
損益分岐点比率と安全余裕率(直接原価計算)
損益分岐点比率
- 損益分岐点比率とは、目標の売上個数のうち、損益分岐点の個数がどれだけ占めているかを表す比率。
- パーセントであらわす
- 損益分岐点比率=1ー安全余裕率
安全余裕率
- 安全余裕率とは、目標の売上個数が損益分岐点の個数よりどれだけ上回っているかを表す比率。
- パーセントであらわす
- 安全余裕率=1-損益分岐点比率
直接原価計算の損益計算書(直接原価計算)
直接原価計算の損益計算書の特徴
発生した固定製造原価・固定販売費及び一般管理費がすべて原価として計上される。
直接原価計算の損益計算書の書き方
このようになる
- 売上高
- 変動売上原価
- 変動製造マージン
- 変動販売費
- 貢献利益
- 固定費
- 固定製造原価
- 固定販売費及び一般管理費
- 営業利益
今日やったこと
- 直接原価計算とCVP分析の理論
- 直接原価計算とCVP分析の練習問題
明日やること
- 固定費調整
- 工業簿記まとめる