第 1 回短答式試験まで 186 日
論文式試験まで 443 日
目次
仕損の処理①完成品原価に含めて処理(総合原価計算)
どういう時に完成品に含めて処理するか
仕損が月末仕掛品の加工進捗度よりもあとに発生した場合、仕損を完成品原価に含めて処理する。
仕損の処理方法
ポイント
手順は先入先出法と平均法それぞれで、普通の総合原価計算における仕掛品計算の手順と同様。
ただ、仕損をBOX図に書き足し、材料費の中で(加工費はいじらない)、完成品原価から仕損品の評価額を引く。こうすることにより、仕損品が出来上がるまでにかかった費用は、完成品原価に全て含まれる。
仕損の処理②完成品原価と月末仕掛品原価に含めて処理(総合原価計算)
どういう時に完成品原価だけでなく、月末仕掛品原価にも含めて処理するか
仕損が月末仕掛品の加工進捗度よりも後に発生した場合、仕損を完成品原価と月末仕掛品原価の両方に含めて処理する。
仕損の処理方法
ポイント
手順は先入先出法と平均法それぞれで、普通の総合原価計算における仕掛品計算の手順と同様。
ただ、
- 仕損をBOX図に書き足す。
- 材料費・加工費ぞれぞれ で、書き足した仕損の個数を消し、投入数量から仕損品の数量をマイナスする。
- 材料費の投入額から仕損品の評価額をマイナスする。
こうすることにより、、仕損品が出来上がるまでにかかった費用は、完成品原価と月末仕掛品原価に振り分けられる。
仕損の処理③仕損の発生点が不明の場合(総合原価計算)
どういう時に発生点が不明の仕損の処理をするか
文字通り、仕損の発生点が不明のとき。
仕損の発生点が不明の場合、仕損を完成品原価と月末仕掛品原価の両方に含めて処理する。
仕損の処理方法
ポイント
仕損が月末仕掛品の加工進捗度よりも後に発生し、完成品原価と月末仕掛品原価に含めて処理する場合と同じように処理する。
しかし加工費の計算においては、仕損品に投入された加工費の量が分からないので、結果的に一個も仕損が発生しなかったときの総合原価計算と同じ計算方法になる。
副産物と作業屑(総合原価計算)
副産物とは
副産物とは、製品を作るときと一緒に発生し、売ることができるモノのこと。
作業屑とは
作業屑とは、製品を作っている途中に出たクズで、売ることができるモノのこと。
副産物と作業屑の計算方法
副産物も作業屑も、仕損の処理方法と同じ。問題文に計算方法の指示があるはずなので、それに従う。
今日やったこと
- 仕損の理論(完成品原価と月末仕掛品原価両方に含める場合、発生点が不明の場合)
- 副産物と作業屑
- これらの練習問題
明日やること
- 総合原価計算の種類(工程別・組別・等級別)