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目次
個別原価計算とは(個別原価計算)
個別原価計算
個別原価計算とは、オーダーメイドの製品を作るときに使う原価計算方法。大量生産ができず、手間がかかり、原価価格が高くなる。
個別原価計算の特徴
- 受注生産で使われる
- 一つ一つの製品がオーダーメイド
- 例えば、建物や船など
製造指図書と原価計算表(個別原価計算)
製造指図書とは
製造指図書とは、一つ一つの製品ごとに、注文内容とかかった費用が書いてある紙。
原価計算表とは
原価計算表とは、各製品の製造原価を集計した表のこと。備考欄には、月末の作業の状況を書く。
仕損品(個別原価計算)
仕損とは
仕損とは、製造している途中で失敗すること。簿記 2 級では、失敗したけれど補修すれば直るパターンが出題される。
仕損品が発生した場合の原価計算表と仕訳
- 原価計算表:補修指図書で計上した仕損費を、その製品のもとの原価計算表に振り替える。
- 仕損費の仕訳:
仕掛品(No.n) 3,000/仕掛品(No.n-2) 3,000
仕訳:個別原価計算
個別原価計算の場合、原価計算表をもとに、賦課(直課)・配賦の仕訳をする問題が出題されることがある。
このような問題が出題されたとき、原価計算表のデータにしたがって、仕訳をしていく。原価計算表をもとに、最低 4 つ、最大 6 つの仕訳をすることになる。
- 直接材料費から賦課(必須)
- 直接労務費から賦課(必須)
- 直接経費から賦課(必須)
- 製造間接費から配賦(必須)
- 仕掛品の製品への振り替え(月末に製品が完成している場合)
製品 1,000/仕掛品 1,000
- 製品の売上原価への振り替え(月末に製品を引渡済の場合)
売上原価 1,000/製品 1,000
総合原価計算とは(総合原価計算)
総合原価計算
総合原価計算とは、一つの製品を大量生産する場合に使う原価計算方法。
総合原価計算では、製造原価を直接材料費と加工費の 2 つに分けて計算する。
加工費とは
加工費とは、加工が進むにつれて増える製造原価のこと。
- 直接材料費:直接材料費
- 加工費:直接労務費+直接経費+製造間接費
総合原価計算における 2 種類の仕掛品計算方法(総合原価計算)
- 先入先出法
- 平均法
先入先出法による仕掛品計算(総合原価計算)
次の 6 つのステップをふむ
- 図で状況を整理
- 材料費と加工費の仕掛品の BOX 図を別々に書く
- 問題文の情報を BOX 図に書き込む
- 加工費の月初の個数と月末の個数を計算し、投入の個数を(完成品の個数+月末の個数ー月初の個数)でもとめる
- 材料費と加工費で、それぞれの月末の仕掛品原価を(今期投入金額÷今期投入数✖ 月末の個数)でもとめる
- 完成品原価を(月初仕掛品+今期投入金金額ー月末の仕掛品原価)でもとめる。
平均法による仕掛品計算(総合原価計算)
次の 6 つのステップをふむ
- 図で状況を整理
- 材料費と加工費の仕掛品の BOX 図を別々に書く
- 問題文の情報を BOX 図に書き込む
- 加工費の月初の個数と月末の個数を計算し、投入の個数を(完成品の個数+月末の個数ー月初の個数)でもとめる。平均法の場合、個数の合計と、仕掛品の合計をそれぞれ計算する。
- 材料費と加工費で、それぞれの月末の仕掛品原価を(仕掛品の合計÷個数の合計✖ 月末の個数)でもとめる
- 完成品原価を(仕掛品の合計ー月末の仕掛品原価)でもとめる。
作業途中での材料の追加投入があったときの仕掛品計算(総合原価計算)
明日やる
材料を平均的に追加投入したときの仕掛品計算(総合原価計算)
明日やる
総合原価計算における仕掛品計算の出題パターン 6 つ(総合原価計算)
先入先出法 | 平均法 | |
---|---|---|
通常 | ① | ② |
作業途中で追加投入があったとき | ③ | ④ |
材料を平均的に追加投入したとき | ⑤ | ⑥ |
今日やったこと
- 個別原価計算の理論、練習
- 総合原価計算の理論、練習
明日やること
- 作業途中での材料の追加投入があったときの仕掛品計算
- 材料を平均的に追加投入したときの仕掛品計算
- 総合原価計算における仕損と減損