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目次
会計上の変更の種類と誤謬の意味(会計上の変更・誤謬の訂正)
4つの種類
- 会計方針:
- 時々出る
- 原則:遡及適用する
- 例:総平均法→先入先出法、定額法→定率法(ただし遡及適用なし)
- 表示方法:
- 遡及適用する
- 会計上の見積り:
- 最頻出
- 例:耐用年数の変更
- 遡及適用しない
- 誤謬
- 遡及適用する
会計論と監査論における誤謬の意味の違い
- 会計論:意図した改竄も意図しない誤りも「誤謬」という
- 監査論:意図した改竄は「不正」、意図しない誤りを「誤謬」という
会計方針の変更・原則(会計上の変更)
例
- 総平均法から先入先出法へ変更する
会計処理
- 前期の財務諸表まで遡って修正する。つまり、前期の財務諸表で帳尻をあわせておく。
- 前期首残高の変更:前期首の繰越利益剰余金に影響→差額分繰越利益剰余金(会計方針の変更による累積的影響額)と繰延税金資産を増減させる
- 残高増加→前期より前の売上原価の減少→繰越利益剰余金の増加・繰延税金資産の減少
- 残高減少→前期より前の売上原価の増加→繰越利益剰余金の減少・繰延税金資産の増加
- 前期売上原価の変更:前期の利益の変更→利益変動に伴う課税額の変更を法人税等調整額で帳尻あわせる。
- 売上原価増加→前期の利益の減少(損失の増加)→法人税等調整額のマイナス・繰延税金資産のプラス
- 売上原価減少→前期の利益の増加(損失の減少)→法人税等調整額のプラス・繰延税金資産のマイナス
- 繰延資産の変動額:(前期首残高の差額+前期売上原価の差額)×税率
固定資産の償却方法の変更
- 固定資産の償却方法の変更、例えば定率法から定額法への変更は、「会計方針の変更」であるが、遡及適用は行わないことになっている。
会計上の見積りの変更(会計上の変更)
- 遡及処理しない
- ex)耐用年数の変更・引当金
過去の誤謬の取り扱い(誤謬の訂正)
- 処理方法は、会計方針の変更時と同様
- S/Sにおける前期首利益剰余金の修正には、「誤謬による累積的影響額」を使う
予想される問題
- 会計方針変更時の前期財務諸表の修正をする問題
- 会計上の見積りを変更する問題
今日やったこと
- 会計上の変更・誤謬の訂正の論点
- 会計上の変更・誤謬の訂正の練習問題
明日やること
- 社債の論点
- 社債の練習問題