財務会計論(計算)

会計上の変更・誤謬の訂正  (2020年7月28日・財務会計論)

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論文式試験まで 387 日

会計上の変更の種類と誤謬の意味(会計上の変更・誤謬の訂正)

4つの種類

  • 会計方針
    • 時々出る
    • 原則:遡及適用する
    • 例:総平均法→先入先出法、定額法→定率法(ただし遡及適用なし)
  • 表示方法
    • 遡及適用する
  • 会計上の見積り
    • 最頻出
    • 例:耐用年数の変更
    • 遡及適用しない
  • 誤謬
    • 遡及適用する

会計論と監査論における誤謬の意味の違い

  • 会計論:意図した改竄も意図しない誤りも「誤謬」という
  • 監査論:意図した改竄は「不正」、意図しない誤りを「誤謬」という

会計方針の変更・原則(会計上の変更)

  • 総平均法から先入先出法へ変更する

会計処理

  • 前期の財務諸表まで遡って修正する。つまり、前期の財務諸表で帳尻をあわせておく
  • 前期首残高の変更:前期首の繰越利益剰余金に影響→差額分繰越利益剰余金(会計方針の変更による累積的影響額)と繰延税金資産を増減させる
    • 残高増加前期より前の売上原価の減少繰越利益剰余金の増加・繰延税金資産の減少
    • 残高減少前期より前の売上原価の増加繰越利益剰余金の減少・繰延税金資産の増加
  • 前期売上原価の変更:前期の利益の変更→利益変動に伴う課税額の変更法人税等調整額で帳尻あわせる。
    • 売上原価増加→前期の利益の減少(損失の増加)→法人税等調整額のマイナス・繰延税金資産のプラス
    • 売上原価減少→前期の利益の増加(損失の減少)→法人税等調整額のプラス・繰延税金資産のマイナス
  • 繰延資産の変動額:(前期首残高の差額+前期売上原価の差額)×税率

固定資産の償却方法の変更

  • 固定資産の償却方法の変更、例えば定率法から定額法への変更は、「会計方針の変更」であるが、遡及適用は行わないことになっている。

会計上の見積りの変更(会計上の変更)

  • 遡及処理しない
  • ex)耐用年数の変更・引当金

過去の誤謬の取り扱い(誤謬の訂正)

  • 処理方法は、会計方針の変更時と同様
  • S/Sにおける前期首利益剰余金の修正には、「誤謬による累積的影響額」を使う

予想される問題

  • 会計方針変更時の前期財務諸表の修正をする問題
  • 会計上の見積りを変更する問題

今日やったこと

  • 会計上の変更・誤謬の訂正の論点
  • 会計上の変更・誤謬の訂正の練習問題

明日やること

  • 社債の論点
  • 社債の練習問題