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目次
流動資産総論
現金
- 現金:手許現金・小口現金・手元にある当座小切手・送金小切手・送金為替手形・預金手形・郵便為替証書及び振替貯金払出証書・期限の到来した公社債の利札
- 注意:未渡小切手は預金として処理
親会社株式
- 基本:流動資産(1年以内に処分されると認められる場合)
棚卸資産(流動資産)
棚卸資産の範囲
- 原材料・仕掛品・商品といった販売目的の資産
- 販管費において短期間に消費されるべき財貨(例:事務用消耗品費)
棚卸資産の取得原価
- 購入品の取得原価=購入代価(送状価額ー仕入値引・仕入割戻)+付随費用
- 注意:仕入割引は営業外費用
- 付随費用を取得原価に算入する理由:
- ①P/L上の理由:費用収益対応の原則の観点から
- ②B/S上の理由:付随費用を含めた価額こそが、棚卸資産の経済的価値を示しているから
- 仕入割引について
- 現行の考え方:財務活動の成果なので、営業取引とは区別すべき
- 仕入原価から控除する考え方:支払対価主義の観点から
棚卸資産の数量計算
- 継続記録法(恒常棚卸法)
- 棚卸計算法(実地棚卸法)
棚卸資産の単価(価格)計算
- 個別法
- 平均原価法
- 先入先出法(FIFO:First In First Out)
- 長所:①財貨の物理的な流れと合致②期末における資産の経済的価値を概ね正しく示す(B/S重視)
- 短所:同一物価水準での収益と費用の対応が図れないので保有利得が計上されやすい(P/L軽視)
- 後入先出法(LIFO:Last in First Out)
- 現行制度上認められない
- 長所・短所は先入先出法の逆
- 売価還元法
- ポイント:値入率(収益率)等の類似性に基づいてグルーピング
- 長所:事務処理が簡便
- 短所:グルーピングに恣意性が介入
- 取扱品種の極めて多い小売業及び卸売業で適用
棚卸資産の期末における評価
- 低価基準:原価と時価のいずれか低い方の価額をもって資産の評価額とする方法
- 従来:低価基準は例外(連続意見書)
- 理由:収益計上される前に費用が先に計上されることになり、期間損益計算を歪める(収益費用対応の法則)
- 例外として低下基準が認められる理由:保守主義の原則。
- 評価額:正味実現可能価額で評価
- 残留有用原価説:低価基準を強制適用すべき
- 理由:B/S計上額は残留有用原価であるべき
- 評価額:再調達原価
- 補足:残留有用原価説では、低下基準は取得原価主義の枠内の処理である
- 現行:低下基準が原則
棚卸減耗
- 原価性のあるもの→製造原価
- 原価製のないもの→営業外費用又は特別損失
固定資産総論
固定資産の分類
- 3つに分類される
- 1.有形固定資産
- 2.無形固定資産
- 3.投資その他の資産
- 注意:繰延資産は固定資産に含まれない
有形固定資産(固定資産)
有形固定資産の取得原価
- 付随費用を加算する
- ①P/L上の理由:費用収益対応の原則の観点から
- ②B/S上の理由:付随費用を含めた価額こそが、棚卸資産の経済的価値を示しているから
- 値引・割戻は控除、割引は営業外収益に
予想される問題
- 棚卸資産の各論点を問う問題
- 有形固定資産の分類を問う問題
今日やったこと
- 管理会計論の部門別計算、個別原価計算の論点
- 財務会計論(理論)の流動資産・固定資産の論点
- 財務会計論(計算)の復習
- 財務会計論(理論)の復習
- 練習問題
明日やること
- 管理会計論の個別原価計算の続きの論点
- 財務会計論(計算)の復習