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目次
3種類の総合原価計算(総合原価計算)
1.工程別総合原価計算
工程別総合原価計算とは、完成までに2つ以上の工程がある製品を作る場合の総合原価計算のこと。
2.組別総合原価計算
組別総合原価計算とは、同じ作業工程で違う種類の製品を作る場合の総合原価計算のこと。
3.等級別総合原価計算
等級別総合原価計算とは、同じ種類の製品でサイズが違う製品を作っている場合の総合原価計算のこと。
工程別総合原価計算(総合原価計算)
工程別総合原価計算の特徴
- 完成までに2つ以上の工程がある。
- 工程の途中でもそのまま外部に販売できるモノを半製品という。
工程別総合原価計算に関する用語
- 前工程費:前の工程の完成品原価のこと。
- 累加法:第1工程の完成品原価を第2工程に振り替え、前工程費として計算する方法。
工程別総合原価計算の解き方
第1工程品の完成品が第2工程品の前工程費(直接材料費と同じ扱い)になる。
- 第1工程のBOX図を作成し、第1工程完成品原価と第1工程月末仕掛品原価を計算する。
- 第1工程完成品原価を、投入個数の割り合いに応じて、第2工程の原材料として使った費用と半製品として売上原価に振り替える費用に分けて計算する。
- 第2工程のBOX図を作成し、計算した原材料費をそのまま記入。
- 第2工程完成品原価と第2工程月末仕掛品原価を計算する。
組別総合原価計算(総合原価計算)
組別総合原価計算の特徴
- 製品の種類ごとに原価を計算する
- 同じ作業工程で違う種類の製品をつくるときに使う
組別総合原価計算の解き方
共通している加工費を直接作業時間(違う場合もある?)を配賦基準として分けることがポイント。
- 共通している加工費を直接作業時間を配賦基準として振り分ける。
- 各製品でそれぞれBOX図を作成する。
- 各製品でそれぞれ、月末仕掛品原価と完成品総合原価を計算する。
等級別総合原価計算(総合原価計算)
等級別総合原価計算の特徴
- 同じ種類の製品でサイズが違う製品を作っているときに使う。
- 商品の重量で、実際個数を調整する。
等級別総合原価計算に関する用語
- 等価係数:各製品にどれくらいの割合で量が入っているかの比率。
- 積数:積数=完成品数量✖等価係数
等級別総合原価計算の解き方
手順は通常と全く同じ。積数を使って、共通の完成品原価を各製品に分ける。
- BOX図を通常通り書く
- 積数を使って、共通の完成品原価を各製品に分ける。
- 等級別の完成品単位原価もついでに求める。
総合原価計算において出題が想定されるパターン一覧(総合原価計算)
- 計算方法
- 先入先出法
- 平均法
- 材料の追加投入
- 無し
- 作業途中での追加投入
- 平均的に投入
- 仕損
- 無し
- 完成品原価に含めて処理
- 完成品原価と月末仕掛品に含めて処理
- 発生点不明の時の処理
- 種類
- 工程別
- 組別
- 等級別
以上、計算方法、材料の追加投入、仕損、種類の4つの変数があるので、図示するには5次元世界が必要。
考えられる組み合わせは、2✖3✖4✖3=72通り。(現時点で)
今日やったこと
- 工程別・組別・等級別総合原価計算の理論
- 工程別・組別・等級別総合原価計算の練習問題
明日やること
- 標準原価計算