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目次
製造間接費差異の分析(標準原価計算)
製造間接費差異を分析する3つの目的
- 当月の生産ラインの稼働時間が予定通りかだとうかを把握できる
- 生産ラインの能率が悪いかどうか把握できる
- 製造間接費の予算より、実際に発生した製造間接費が多かったか少なかったかどうか把握できる
製造間接費差異に関する用語
- 実際操業度:実際に工場が月間に稼働した時間
- 基準操業度:1年間の工場が稼働する時間の基準値。(月間基準操業度=基準操業度÷12)
- 標準操業度:標準時間を使った操業度。
- 製造間接費予算額:1年間でどれだけの製造間接費が発生するかに見積もり。
- 変動予算(公式法変動予算):操業度(月間の稼働した時間)によって金額が変わる予算。固定費と変動費に分けて考える。
B=VC(x) + FC B=予算, VC=変動費, FC=固定費
- 固定予算:操業度(月間の稼働した時間)に関わらず、予算の金額を固定的に決めてしまう予算のこと。
3種類の製造間接費差異(標準原価計算)
- 予算差異:実際発生額と予算額との差から生じる
- 操業度差異:実際操業度と基準操業度の差から生じる
- 能率差異:標準操業度と実際操業度の差から生じる
- 製造間接費差異=予算差異+操業度差異+能率差異
予算差異(標準原価計算)
予算差異とは
予算差異とは、製造間接費の実際発生額と予算額との差からでる差異。
予算差異の計算方法
予算差異=予算許容額ー実際発生額
操業度差異(標準原価計算)
操業度差異とは
操業度差異とは、実際操業度と基準操業度がズレることで発生する差異のこと。
操業度差異の計算方法
操業度差異=固定比率ー(実際操業度ー基準操業度)
固定比率=固定費予算額÷基準操業度$$
能率差異(標準原価計算)
能率差異とは
能率差異とは、実際操業度と基準操業度がズレることで発生する差異のこと。機械の能率が低下したかどうか把握できる。
2種類の能率差異
- 変動費能率差異:
変動費能率差異=変動比率✖(標準操業度ー実際操業度)
固定比率=固定費予算額÷基準操業度 - 固定費能率差異:
固定費能率差異=固定比率✖(標準操業度ー実際操業度)
変動比率=変動予算額÷基準操業度
能率差異の計算方法
操業度差異=固定比率ー(実際操業度ー基準操業度)
固定比率=固定費予算額÷基準操業度
製造間接費差異の解き方(標準原価計算)
シュラッター図
製造間接費差異の計算にはシュラッター図を使う。
手順
- 加工費のBOX図を作成し、今月の投入数を計算する。
- シュラッター図を書く。(よのそひじき)
- よ:予算差異
- の:能率差異
- そ:操業度差異
- ひ:標準操業度
- じ:実際操業度
- き:基準操業度
- シュラッター図に問題文の情報を埋めていく。
- 当月の実際発生額
- 標準操業度
- 実際操業度
- 基準操業度
- 変動比率
- 固定比率
- 操業度差異、能率差異、予算差異を計算
- 製造間接費差異を計算
今日やったこと
- 製造間接費差異の理論
- 製造間接費差異の練習問題
- 全体像の把握
明日やること
- 実際原価計算の原価差異の分析