工業簿記

2020年6月4日 工業簿記(標準原価計算)

第 1 回短答式試験まで 184 日

論文式試験まで 441 日

標準原価計算とは(標準原価計算)

標準原価計算

  • 標準原価計算:あらかじめ目標となる原価(標準原価)を決めて、原価を計算すること。⇔ 実際原価計算:あらかじめ目標となる原価で計算する原価計算。
  • 原価差異の分析:標準原価と実際に発生した原価(実際原価)を比較し、差額を分析すること。

標準原価と実際原価の違い

  • 標準原価=標準単価 ✖標準数量
  • 実際原価=(実際単価 or 予定単価) ✖実際数量

実際単価の場合、原料・加工費の単価は予定価格を使うこともあるが、一つの商品に必要な原料・加工費の数量は実際数量を使う。一方、標準原価は単価だけではなく、数量も目標値で計算する。

標準原価カード(標準原価計算)

標準原価カードとは

  • 標準原価カードとは、製品 1 個当たりの標準原価をまとめた紙
  • 基本的に、
    1. 直接材料費
    2. 直接労働費
    3. 製造間接費
      の 3 つが書かれている。直接経費が書かれている標準原価カードはめったに出題されないらしい。

シングル・プラン(標準原価計算)

シングル・プランとは

シングル・プランとは、原価差異を材料勘定、賃金勘定、製造間接費勘定で計算する記帳方法。

シングル・プランを使って標準原価計算をする方法

  1. 標準原価カードを問題文に沿って作成する。
  2. 材料費・加工費でそれぞれBOX 図を作成し、月初・投入・完成・月末の個数をそれぞれで記入する。
  3. 標準原価カードで求めた単価に沿って、材料費・加工費それぞれ月初・投入・完成・月末の標準原価を計算する
  4. 計算した標準原価を仕掛品勘定に記入。
  5. 材料勘定・賃金勘定・製造間接費勘定のそれぞれで、実際発生額と標準原価による仕掛品の原価差異を計算する。
  6. 材料勘定・賃金勘定・製造間接費勘定のそれぞれで計算した原価差異を売上原価勘定に振り替える。

パーシャル・プラン(標準原価計算)

パーシャル・プランとは

パーシャル・プランとは、原価差異を仕掛品勘定で計算する記帳方法。

パーシャル・プランを使って標準原価計算をする方法

  1. 標準原価カードを問題文に沿って作成する。
  2. 材料費・加工費でそれぞれBOX 図を作成し、月初・投入・完成・月末の個数をそれぞれで記入する。
  3. 材料費・加工費それぞれ、月初・投入・完成・月末すべて実際原価を記入する。
  4. 仕掛品勘定に投入した材料・賃金・製造間接費を実際原価で記入する。
  5. 完成品原価は標準原価カードをつかって、標準原価✖完成個数で計算する。
  6. 仕掛品の右側(月初・材料・賃金・製造間接費)と、左側(製品・月末)で生じた差異を原価差異として計算する。

今日やったこと

  • シングル・プランとパーシャル・プランの論理
  • 練習問題

明日やること

  • 原価差異の分析