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論文式試験まで 324 日
目次
予算管理総論
予算管理の意義
- 予算編成と予算統制
予算管理の機能(目的)
- 計画機能
- 経営活動の目標を示し、経営資源の配分が計画される
- 調整機能
- 目標整合性を確保する(水平的調整、垂直的調整)
- 統制機能
- 事前統制(フィードフォワード・コントロール):動機付け
- 機中統制
- 事後統制(フィードバック・コントロール)
予算管理の手段的特徴
- 資源配分の手段
- 動機づけの手段
予算編成の方法
- 天下り型予算(トップ・ダウン方式)
- 特徴:集権的
- メリット:利益計画との整合性が保て、資源の有効活用が可能
- デメリット:部門管理者や従業員のモチベーション低下
- 積上型予算(ボトム・アップ方式)
- 特徴:分権的
- メリット:部門管理者や従業員のモチベーションが高まる
- デメリット:トップ・マネジメントの方針との整合性を失って、部分最適に陥りやすくなるため、全社的な視野から整合性を持つように調整するのに手間がかかる
- 折衷型予算
予算スラックと予算ゲーム
- 予算スラック
- 意味:達成可能な収益と過小な予算額(売上)との差額。達成可能な原価と過大な予算額(原価)との差額
- 形成要因:部門管理者が、予算達成を容易にし、業績評価をよく見せる
- 問題点:不確実性の高い環境下においてはある程度必要だが、予算の妥当性が失われ、統制機能を低下させるので、可能な限り排除される必要がある
- 削減方法:トップダウン型予算を採用すれば形成される余地はない。折衷型予算では、予算担当部門が調整機能を発揮して、協議の中で予算スラックを削減する
- 予算ゲーム:予算目標に予算スラックを組み込む攻防戦
予算管理の前提条件
- 責任会計の導入
- 原価(コスト)センター
- 収益(レベニュー)センター
- 利益(プロフィット)センター
- 投資(インベストメント)センター
- 原価システムの整備
- 予算教育の徹底
責任会計と管理可能性
- 責任会計(業績評価):管理可能性は重要
- 資源配分:管理可能性は考慮しなくて良い
責任会計の情報利用者
- 上位者、下位者の双方のため
予算の厳格度
- 実現可能水準:統制目的、動機づけに最適
- 期待水準:計画・調整目的に最適
その他の論点
- 期間予算と継続予算
- 基本予算と実行予算
- 増分予算とゼロベース予算
- 脱予算経営
予算数量差異の細分析
セールス・ミックス差異と総販売数量差異
- セールス・ミックス差異:多品種製品を販売し、それらが市場いおいて代替性を有する場合に生じる
- 総販売数量差異:本質的な販売数量差異である
- 解き方:直接材料費差異の配合差異のようなイメージ。各製品の実際販売量を合計し、予算販売数量割合に修正したものを媒介させる。
市場占拠率差異と市場総需要量差異
- 市場占拠率差異:市場規模の増減の影響を排除した販売業績の良否を示す
- 市場総需要量差異:市場規模の増減が自社の販売量の増減に与えた影響を示す
- 解き方:「実際総需要✕予算占拠率」を媒介させる。
予想される問題
- 予算管理の理論(意義・目的・手段・方法・予算スラック・前提条件・管理可能性)
- セールス・ミックス差異と総販売数量差異
- 市場占拠率差異と市場総需要量差異
今日やったこと
- 管理会計論の予算統制の続きの論点
- 管理会計論の単純総合原価計算と標準原価計算の復習
明日やること
- 管理会計論の続きの論点
- 財務会計論(理論)の続きの論点