財務会計論(計算)

分配可能額 (2020年8月21日・財務会計論)

短答式試験まで 274 日

論文式試験まで 363 日

分配可能額の基本

分配可能額算定の目的

  • 債権者保護

財源規制の対象

  1. 剰余金の配当
  2. 自己株式の取得

剰余金とは

  • 剰余金=その他資本剰余金+その他利益剰余金

分配可能額の算定

算定方法

  • 式:分配可能額=分配時の剰余金自己株式のれん等調整額の減算額その他有価証券評価差額金の貸方残高
  • 手順:
    • 1.分配時の剰余金を求める
    • 2.自己株式を調整する
    • 3.のれん等調整額の減算額を求める
    • 4.その他有価証券評価差額金・土地再評価差額金を求める

分配時の剰余金

  • 前期末B/S計上額当期中の剰余金の増減額を加減する

自己株式の調整

  • 自己株式の調整額=前期末B/Sの自己株式の計上額+当期中の自己株式の取得額
  • 注意:自己株式の消却と処分は分配可能額に影響しない

のれん等調整額の減算額

  • のれん等調整額=(前期末B/Sの「のれん」÷2)+前期末B/Sの「繰延資産
  • 資本等金額=前期末B/Sの「資本金」+前期末B/Sの「準備金
  • 算定方法:
    • のれん等調整額≦資本等金額の場合:減算額なし
    • のれん等調整額≧資本等金額)かつ(「のれん」÷2≦資本等金額+その他資本剰余金)の場合:減算額=のれん等調整額ー資本金等金額
    • のれん等調整額≧資本等金額)かつ(「のれん」÷2≧資本等金額+その他資本剰余金)の場合:減算額=その他資本剰余金+繰延資産

その他有価証券評価差額金・土地再評価差額金

  • 前期末B/S借方(評価損があるとき):分配可能額から控除
  • 前期末B/S貸方(評価益があるとき):影響なし
  • 注意:繰延ヘッジ損益借方でも影響を与えない

予想される問題

  • 分配可能額を求める問題

今日やったこと

  • 分配可能額の論点
  • 財務会計論計算の総復習

明日やること

  • 答案練習
  • 管理会計論開始