財務会計論(計算)

2020年7月5日 財務会計論(資産除去債務)

短答式試験まで 321 日

論文式試験まで 410 日

資産除去債務に関わる会計処理(資産除去債務)

資産除去債務の計上額と調整額

  • 将来資産を除去するのにかかると見込まれる額の割引現在価値を「資産除去債務」勘定に計上する
  • 固定資産=取得原価+資産除去債務
  • 資産除去債務の調整額期首の資産除去債務×割引率

資産除去債務に使う割引率

  • 無リスクの税引前の利率

敷金

  • 敷金は資産勘定
  • 敷金のうち、回収が最終的に見込めないと認められる金額は費用に計上していってよい
  • このとき、「敷金の償却」(費用)勘定を使う。償却期間は平均的な入居期間

資産除去債務の見積もりの変更(資産除去債務)

出題方法は3パターン。重要度は低い。

見積もりが増加する場合

  • 見積もりが増加した時点の割引率を使用して、新しい別の債務が増えたと仮定して計算する
  • 資産除去債務は従来のものと、見積もり変更後のものを別々に扱い利息による資産除去債務の調整額を計上する
  • 有形固定資産は、資産除去債務が増えた分増加させたうえで、減価償却を行う

見積もりが減少する場合

  • 購入時の割引率を使用して、購入時に計上した債務が減ったと仮定して計算する
  • 資産除去債務と有形固定資産をそれぞれ減少させたうえで、減価償却と調整額の計上を行う

見積もりが増加したあと減った場合

  • 増加したときの処理は一緒
  • 減少したときの処理は、購入時の割引率と見積もり増加時の割引率の加重平均を割引率として算定する
  • 加重平均によって求めた割引率をもとに、現在の資産除去債務を計算し、前期の資産除去債務との差額を求めて調整する

資産除去債務が複数の有形固定資産から構成されるとき(資産除去債務)

  • 主たる資産の除去費用に含めて計算する

予想される問題

  • 資産除去債務に関する普通の問題
  • 敷金の費用計上
  • 見積もりが増加・減少・両方の場合の資産除去債務
  • 複数の有形固定資産を含む資産除去債務

今日やったこと

  • 資産除去債務の論点
  • 退職給付会計・資産除去債務の練習問題

明日やること

  • 純資産の論点
  • 純資産の練習問題